八月十九日より二十五日までの一週間、第五十二回教師講習会が宗務本所において開講された。
　本年は三名の初受講者を含む十八名の本宗教師が受講した。
　講習では早朝の勤行から夜間まで法華懺法、例時作法などの誦経をはじめ寺流声明（伽陀・回向）など寺門の僧侶として基本となる法儀が伝授され、受講生は意欲的に取り組んでいた。
　また、本宗教義の根幹をなす修験道についても、必須となる法剣、法弓などの修験作法の実習が行なわれた。ことに修験道実践の入門となる長等山修行では、猛暑のなか修験装束を身に着け、先達の指導のもと法螺の音を聞きながら山中を駆け巡った。
　また本年は三回の受講を終えた受講者三名が、閉講式において管長猊下より特別昇級証書を拝受した。
　普段では交わることの少ない年齢も地方も異なる教師同士がこの教師講習会において寝食を共にすることで、親睦を深める良い機会となっている。

教師講習会受講者

九月十六日、愛知県愛西市世尊寺（加藤明信住職）において第二十四回天台寺門仏青総会が開催され、来賓には園城寺長吏福家英明猊下、金倉寺住職・村上法照師をお迎えし、全国各地より十七名の会員、賛助会員が集った。
　会議では、平成二十八年度事業報告並びに決算報告、平成二十九年度予算案、事業計画案などが議案として提出され、すべてが議決された。
　事業計画としては、智証大師御正忌会での仏青会員による法要、声明研修会、子弟登山会の開催等に加え、平成三十年は宗祖大師が第五代天台座主就任されて一千百五十年に当たる年であり、宗派による慶讃法要が予定されているため、仏青会員には積極的に参加していただくよう事務局から話があった。
　十六日には、津島神社、甚目寺（尾張四観音）に参拝し、翌十七日は、裁断橋址見学及び熱田神宮、荒子観音（尾張四観音）を参拝し、午後一時に散会した。