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活動報告

宗報 第266号
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仏青だより 第十六回   天台寺門仏教 青年会総会開催 宗報 第266号
日時:平成21年8月29日  


八月二十九日、神奈川県横浜市において第十六回天台寺門仏青総会が開催された。
来賓には金倉寺住職・村上法照師をお迎えし、全国各地より十六名の会員、賛助会員が集った。


会議では、副会長吉田恵宝師議長のもと、平成二十年度事業報告並びに決算報告、平成二十一年度予算案、事業計画案などが議案として提出され、すべて原案通り議決された。


事業計画案としては、智証大師御正忌会での仏青会員による法要、声明研修会、子弟登山会の開催等に加え、葛城山二十八宿修行復興にむけての準備を仏青として取り組むなどが提出された。
これは宗祖智証大師生誕千二百年慶讃大法会の事業案のひとつである、葛城山二十八宿修行復興に向け、多くの行者さんにご参加いただける環境つくりのために、仏青会員が中心となって、ルート確認などを行うものである。


翌三十日の研修旅行では鎌倉市・金翅鳥院(羽田守快住職)に参拝した。
その後、円覚寺、鶴岡八幡宮、高徳院(鎌倉大仏)、万福寺、江ノ島神社等を見学し、午後五時に散会した。



第四十四回教師講習会開講 宗報 第266号
日時:平成21年8月3日〜9日  

八月三日より九日までの一週間、宗務本所において教師講習会が開講された。
講習会では十二名の受講者と六名の聴講生が寺門宗教師として修得しておかなければならない法華懺法、例時作法、修験作法、声明(伽陀・回向)等に真剣に取り組んでいた。


本年は二名の初受講者があり、例年、年齢も地方も異なる教師同士の交流がこの教師講習会を通じて始まり、親睦を深める良い機会となっている。


講習生は毎月五日に総本山園城寺金堂で奉修される弥勒講に出仕し、園城寺長吏猊下を御導師に一山住職と共に法要を行った。
翌六日には観音堂において原爆犠牲者追善法要並びに世界平和祈願法要にも随喜した。


また、屋外で行われた修験道実習においては、猛暑の中、法弓作法などの諸作法指導が行われ、講師からの説明に対し熱心に耳を傾けていた。


各受講生とも地方では経験することのない本山行事を一山住職とともに行うことで、より一層身の引き締まる講習会となった。


教師講習会受講者
回数 職級 氏名 所属支所

権大律師 石田 成真 滋賀
権律師 川合 弘明 滋賀
権律師 中村 虚空 滋賀
権律師 上野 明豊 群馬
権律師 廣瀬 祥旭 山梨
権律師 村上 秀雅 福島一
準教師 松原 唯倫 東京
未教師 田口 慧全 岐阜
権律師 役 光明 滋賀
権律師 川端 哲済 香川
権律師 三島 宗覚 広島
権律師 遠藤 浩明 滋賀
聴講生
  職級 氏名 所属支所
権少僧都 古田 妙香 滋賀
大律師 北村 和順 滋賀
権大律師 北村 千紫 滋賀
律師 村田 蓮光 滋賀
権律師 岡田 翔廣 滋賀
準教師 中村 恵雲 滋賀

本山だより 三井寺観音堂ご本尊
秘仏如意輪観世音菩薩ご開帳
宗報 第266号
日時:平成21年10月3日〜11月30日
    平成22年3月17日〜4月18日
 
西国三十三所十四番札所「三井寺」では、今秋と来春の二回にわけて、秘仏の如意輪観世音菩薩(重要文化財)をご開帳いたします。


如意輪観世音菩薩 (重要文化財平安時代)
観音堂ご本尊如意輪観世音菩薩は、三井寺中興の祖、智証大師が香木を彫り、安置したのが始まりといわれています。
延久四年(一○七二)には後三条天皇(一〇三四年〜七三年)の病気平癒を祈願して山上の寺に祀られていましたが、ある夜、ご本尊が「山を下り、人々の参詣しやすい地に移って衆生を救いたい」と告げる夢を寺中の僧侶たちが揃って見たので、文明十三年(一四八一)現在の地に安置されたと伝えられています。


本尊は一面六臂の像容で、寄木造、彫眼、漆箔像です。
円みのある顔を右に傾け、右手一手の指の甲を頬に当て、右膝を立てる姿は実に優美で端正です。


如意輪観世音菩薩の如意とは如意宝珠、輪とは輪宝の略であり、如意宝珠と輪宝を持ち衆生に財宝を与え、煩悩を破る仏様として厚く信仰されてきました。



観音堂(県指定文化財江戸時代)

西国三十三所観音霊場の第十四番札所として、篤く信仰されています。
貞享三年(一六八六)に火災にあいましたが、元禄二年(一六八九)に再建された大きなお堂です。


礼堂・合の間・正堂からなり、内部には多くの絵馬が奉納されています。
その中には観音堂再建の様子を描いた「石突きの図」や、その「落慶図」も残されています。


また境内地には西国三十三所、阪東三十三所、秩父三十四所の本尊を安置する百体堂、琵琶湖の景観を望むことができる観月舞台、鐘楼(すべて県指定文化財)があります。



三井寺彼岸会と赤御飯

三井寺に春秋の到来を告げる彼岸会は、西国第十四番札所の観音堂で行われます。


後三条天皇が崩御された延久五(一〇七三)年、天皇の追弔のため観音堂で彼岸会を修しました。
その際お寺では赤牡丹餅をつくって供養としていましたが、江戸時代になってから、あんこの代わりに小豆を入れて「赤御飯」を炊いて参詣の人々に持たせるようになったと伝えられています。


この「赤御飯」は一般的に言われている「赤飯」と同じものであり、小豆を使うのは、小豆に薬効があると言われ身体によいとされているからです。
また赤い色は邪気を払い、厄除けの力を持つと信じられ、祝い事や特別な行事に使われてきました。


現在も彼岸会には、多くの方々から精霊供養の申し込みがありますが、お寺ではお供養として「赤御飯」をお配りしています。



秘仏ご開帳

秘仏である如意輪観世音菩薩は、三井寺観音堂において三十三年に一度ご開帳いたしますが、西国巡礼中興の祖とされる花山法皇の一千年遠忌を記念して、今回特別にご開帳いたします。
ぜひともこの勝縁に際し、多くの方にご結縁いただきますようお願いいたします。


また西国三十三所の全札所においても順次「結縁開帳」が行われております。
日本で最も歴史がある西国三十三所をぜひとも多くの方に巡礼していただきますようお願いいたします。



●ご開帳期間
 平成二十一年 十月三日〜十一月三十日
 平成二十二年 三月十七日〜四月十八日
●ご開帳時間

 午前九時〜午後四時
●特別冥加料

 二〇〇円

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